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オフィスの熱中症対策

梅雨の時期から気をつけたい熱中症

夏が近づくと気になるのが熱中症。
屋外の方がなりやすそうなイメージですが、実は屋内で発生する割合は40%以上なのです。
屋内の熱中症は、空調設備の不備や換気不足、高温多湿の環境などが原因で発生します。

室内での熱中症は自覚症状が現れにくく、気づかぬうちに重症化することがあります。
気温も上がってきている今、こまめな水分補給や室温調整を心掛けましょう。
特に注意が必要なのが梅雨明け前後です。
まだ体が暑さに慣れていない時期に、熱中症にかかる人が多くなっています。

熱中症対策

熱中症による救急搬送者の内訳(令和3年度) 発生場所別

グラフを見ると、約4割の人の事例が住居(敷地内全ての場所を含む)で発生していま す。 また、公衆の屋内での発生も6.6%となっていいます。そもそも住居や屋内で熱中症になりやすい状況や環境はどういったものなのでしょうか。

仕事場①:道路工事現場、工場、作業所等

仕事場②:田畑・森林、海・川等(農・畜・水産作業を行っている場合のみ)

 公衆(屋内):不特定者が出入りする場所の屋内部分

公衆(屋外):不特定者が出入りする場所の屋外部分

総務省消防庁:熱中症情報より

熱中症による救急搬送者の内訳(令和3年度) 発生場所別

熱中症による救急搬送者数(平成25年〜平成30年)

熱中症により、毎年4万人以上の肩が救急搬送されています。平成30年は約9万5000人の方が搬送され、過去最多となりました。

熱中症による救急搬送者増加の要因として、気温や湿度の上昇が関係していることがわかっています。

特に、梅雨明け前後の暑さには、最も注意が必要です。


総務省消防庁:熱中症情報より

 熱中症による救急搬送者数(平成25年〜平成30年)

室内で熱中症にかかりやすい状況・環境

室内で熱中症にかかりやすい状況や環境とはどういったものでしょうか。

梅雨明け前後のように、急に温度や湿度が上がった日や、涼しい室内から急に暑い屋外に出た時などは要注意です。

急激な温度変化に体が対応できず、熱中症にかかる危険性が高くなります。

また、睡眠不足の時や前夜に飲酒した場合も注意が必要です。

 

室内の環境はどうでしょう?

室内にいたとしても、窓ガラスに近いところは室温が高くなりがちです。特に直射日光が当たる場所では長時間の作業はしない方がいいでしょう。

また、パソコンやプリンターなどが密集している場所では、機械から発散される熱で室温が高くなってしまいます。

オフィスの温度調節がされていても、エアコンの場所によっては暑いエリアと寒いエリアが出来てしまいます。

基本的にはオフィス内は熱がこもりやすい環境ですので、扇風機なども利用して風の通りをよくしましょう。

室内での熱中症のリスク要因

  1. 高温多湿の環境
    空調を使用しない、または適切に使用していない場合、室温が上昇しやすくなります。特に梅雨時期や真夏の高湿度の日には注意が必要です。
     

  2. 換気不足
    室内の空気がこもりがちになると、熱が逃げにくくなり、湿度も上がります。定期的な換気が重要です。
     

  3. 水分補給不足
    室内にいると喉の渇きを感じにくくなり、水分補給が疎かになりがちです。エアコン使用時も水分は失われるため、注意が必要です。
     

  4. 体温調節機能の低下
    高齢者や持病のある方は体温調節機能が低下していることが多く、特に注意が必要です。

熱中症を防ぐためのPOINT

  1. 適切な空調管理
    エアコンや扇風機を適切に使用し、室温を一定に保つことが重要です。室温は25~28度、湿度は40~60%を目安に設定すると快適です。
     

  2. 定期的な換気
    1~2時間ごとに窓を開けて換気を行い、室内の空気を入れ替えましょう。換気扇を併用するのも効果的です。

     

  3. こまめな水分補給
    喉が渇く前に定期的に水分を摂る習慣をつけましょう。特に高齢者は意識的に水分補給を行うことが重要です。飲み物は水やカフェインの入っていないお茶、スポーツドリンクなどが適しています。

     

  4. 涼しい環境作り
    断熱カーテンや遮光カーテンを使用して直射日光を防ぎ、部屋の温度を下げる工夫をしましょう。また、室内でも涼しさを感じられる服装を心がけることも大切です。

     

  5. 涼しい場所での休憩
    高温多湿の日には、涼しい部屋で適度に休憩を取ることが重要です。特に長時間の
    家事や作業を行う場合は、定期的に休むようにしましょう。
     

  6. 冷却グッズの利用
    冷却タオルやアイスパックなどを使用して体温を下げることも効果的です。首や脇の下、足の裏などを冷やすと効果的です。

室内の熱中症対策にオススメのグッズ

室内の熱中症対策におすすめのグッズを紹介します。

熱中症警戒アラーム・熱中症指数計

普通の温度計では、日射や地面からの照り返しによる熱(輻射熱:ふくしゃねつ)を測定できません。熱中症発症にかかわる要因の一つである日射や輻射熱を測定し、屋内外問わず炎天下でもご使用いただける熱中症警戒アラームや、室内で使える熱中症指数計をご紹介します。

遮熱シート

窓からの熱気を避けるためにはブラインドなどをしっかり閉めましょう。また、遮熱シートなどもおすすめです。


あるフィルムメーカーが、遮熱フィルムを貼った窓と貼らない窓の周辺温度を測定したところ、最大で約5℃の温度差が生じました。
実際に室温がどのくらい下がるかは、部屋の広さや壁の断熱性能によっても違いが出ます。


手軽に自分で貼れるタイプのシートも多く出ていますが、大きな窓に貼る場合は専門の業者に任せた方が安心でしょう。

扇風機・サーキュレーター

扇風機やサーキュレーターを使用することで、室内の空気を循環させることが出来ます。
冷たい空気は下におりる性質があります。冷房を上手に使うには、この下にたまった冷気を上手に循環させることが大切です。

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こまめな水分補給

カフェインには利尿作用がありますので、水や麦茶、ルイボスティなどノンカフェインのものがおすすめです。
また、スポーツドリンクなどは塩分や糖分などが多いため、汗をかきにくいエアコンの室内で、飲みすぎると塩分過多になるためおすすめできません。

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