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  • 執筆者の写真ITO OP

オフィスのデスクで変わる仕事環境

更新日:2023年7月6日

どのようなオフィスにするのかを考えるとき、まずはゾーニングやレイアウト、そしてオフィス家具の色やデザインと述べてきましたが、会社の業務の根幹となるデスクワークをどういったスタイルを選ぶかでオフィスの雰囲気や働き方まで変わってきます。


デスクワークのあり方を決めるのは、デスクのデザインや機能です。従来型のデスクから新しい働き方をつくるデスクまでをご紹介します。



オフィスのデスクサイズの変遷 


「JIS規格」はご存じかと思いますが、オフィスのデスクにおいてもJIS規格サイズがあります。


旧JIS規格と呼ばれる、昔ながらの事務机のサイズは、幅915~1,016mm(右側が引き出しの片袖机)、奥行635~730mm、高さ740mmとなっています。これは、戦後に米軍規格のデスクが日本のオフィスに導入されたため、アメリカの基準に合わせたサイズが日本の基準になったものです。


幅と奥行きはともかく、高さは終戦当時の日本人の体格からすると高すぎるサイズだったので、1971年には700mmに変更されました。その後、日本人の体格が良くなったり、外国人の社員を採用する企業が増えたりしたので、もう少し大きいサイズが求められるようになり、1999年には、JIS規格のサイズは参考扱いとなりました。現在、一般社団法人 日本オフィス家具協会によって高さ720mmが推奨されています。


奥行に関しては、パソコンが普及し始めた当時、ブラウン管モニターを置くために800mmのものが主流となりました。その後、モニターは液晶の時代になり、さらにはノートブックパソコンが普及するようになったので、再び700mmが主流となっています。ペーパーレス化が進んでいるオフィスでは、書類を広げるスペースが必要ないため、600mmの省スペースデスクも一般的になっています。



単体デスクの種類と仕事内容に沿った選び方


据え置き型で個人が使う単体デスクには、スタンダードな片袖机、両袖机、平机、L型机、ラウンド型などがあります。企業の業務内容や仕事の進め方、業種に合ったデスクを選びましょう。


片袖、両袖の「袖」は、デスクにつくり付けられた引き出しのことです。片袖机は左右どちらかに、両袖は左右両側に引き出しがついています。一般社員は片袖、備品管理者や管理職などは両袖が一般的です。


平机は「袖なし」になります。必要なければそのまま引き出しなしで使用しますが、部署の異動や引っ越しのときに便利な、キャスター付きのキャビネット式の引き出しを天板の下に入れることもできます。


天板の大きさはパソコンがデスクトップかノート型か、書類作成作業があるかないかで違ってきます。幅1,200mmあれば、デスクトップパソコンと電話機を置いても書類を広げることができます。ノート型パソコンだけなら1,000mmで十分です。


専門職など社員個々が集中して作業を進める場合は、たっぷりスペースが取れるL型机も考えられます。天板がL字型になっていて、デスクトップパソコンが余裕で2台置けるので、グラフィックやCGのデザイナー、証券のディーラーなどパソコンを駆使する業務に向いています。


パソコンを長時間使う業務に向いているデスクとして、ラウンド型もあります。イスを置く位置の天板が体に沿った形にくぼんでいて、席に着くとデスクとの一致感があります。パソコンを使うときに手の置き場があって肘に負担がかかりにくいデザインです。



働き方が変わればデスクも変わる


単体デスクは、従来型の社員一人ひとりに割り当てられたワークスペースです。毎日同じデスクを使うので、私物を置くなど自分が使いやすいようにデスクまわりを整えることができます。


レイアウトの多くは島型で、部署ごとにまとまっているので、チームワークを高めやすいメリットがあります。半面、組織の編成が変わるたびに島を異動したり、デスクのレイアウトを変えたりする必要があります。また自分の荷物についても、キャスター付きのキャビネットであればそこに私物を入れて、ほかの島に移ることができますが、デスクに固定されたタイプであれば席移動は大変です。


その点、近年増えてきた、社員の席を固定しないフリーアドレスは、組織改編にスムーズに対応できます。電源や通信ケーブルを配したオフィステーブルを置いたり、ひとり用のカフェテーブルを置いたり、オフィス内がフリースペースとなっていて、自分の好きな場所で仕事ができます。


従来の固定型、フリーアドレスのほかに、ユニバーサルレイアウトといった配置もあります。


個別に分かれたデスクではなく、大型のオフィステーブルに電話などOA機器を均一に配置し、そこに部署メンバー、あるいはプロジェクトメンバーが座って仕事をします。いわば、大きなテーブルを共有するイメージです。


そのため、島型のように役職者のデスクを上座に設けたりせず、横に並んで座ります。組織変更があってもデスクの配置を変える必要がなく、従業員が別のオフィステーブルに移るだけですみます。


ユニバーサルレイアウトは、単体デスクとフリーアドレスの中間ともいえるレイアウトです。


フリーアドレスは自分の席を決めずに、その時々で好きな場所で仕事をしますが、ユニバーサルレイアウトの席は固定です。パネルをしつらえたり、付属の備品で単体デスクのようにアレンジできるものもあります。人員が増えたときはテーブルを継ぎ足すこともできます。


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